キャスティング(仮)

 フライフィッシングといえばフライ(毛鉤)はもちろん、キャスティングが特徴的でなおかつ最も重要なポイントと言えます。ここでは、いくつかあるキャスティングテクニックについて簡単な説明をいたします。ラインシステムについてはこちらで紹介しています。
 キャスティングは練習が必要ですが、そこが楽しみの一つでもあります。挫折しないためにも練習会などで熟知した人にしっかり教わることをお勧めします。
※キャスティング動画は現在準備中です

ピックアップレイダウン

ライン:DT | WF | STH

 フライキャスティングの基礎となります。当店のキャスティング練習会に参加される初心者の方に、最初にお教えするテクニックでもあります。
フライフィッシングの特徴である「ラインの重さを利用する」という感覚を掴みます。また、決まった角度でロッドを前後に振るという動きを身につける練習にもなります。
フライフィッシングを始めたらまずこの動作を覚えることをおすすめしています。

オーバーヘッドキャスト

ライン:DT | WF | STH

 フライフィッシングというとこの動作をイメージする方が多いのではないでしょうか。
基礎的な動作といいつつ、実戦でも頻繁に使われるテクニックです。ホールキャストをする場合もまずこのキャストを覚えておく必要があります。
ロッドを前後に振り、空中でラインの距離や方向を調整してポイントに飛ばします。
シンプルな見た目に反してなかなか難しく、初心者の方には最初の壁となるかもしれません。ですが、練習を重ねてコツがわかればすぐにできるようになりますよ。

ロールキャスト

ライン:DT | WF | STH

 ここまでに紹介してきたキャスティングとは少し異なり、バックキャストをせずにラインを飛ばすテクニックです。ロッドからラインに上手くテンションをかけてあげることで遠心力が生まれ、ラインが飛んでいきます。
実釣でも、自分の後ろに障害物などがある場合や、スペースに制限がある場合に有効です。スペイキャトにも通ずるキャスティングテクニックです。

ダブルホール

ライン:DT | WF | STHシングルハンド

 オーバーヘッドキャストに、もう片手でラインを引っ張る動作(ホール)を加えることで、ロッドをしならせ、より大きい力を生み出すテクニックです。これにより飛距離をさらに伸ばすことができます。

スペイキャスト

ライン:STH

 スコットランドにあるスペイ川が発祥の地とされるキャスティングです。 スペイ川は岸際が切り立っていてバックがとれないため、その条件下でもキャストできるように生み出されました。
リフト→スイープ→アンカー→シュートという一連の流れが基本動作となります。そのアンカーを打った際にラインが「Dループ」と言われる弧を描くのも特徴の一つです。
スペイキャストは世界中に広がり、各地で独自に発展をしてきました。

スカンジナビアンスペイキャスト

ライン:STH

 スペイキャストをもとに北欧で発展したキャスティングで、「アンダーハンドキャスト」とも呼ばれます。
ツーハンドロッドの場合はロッドグリップの下部を掴む手、シングルハンドロッドの場合はラインを掴む手で力強いループを生み出します。

スカジットキャスト

ライン:スカジット

 こちらはアメリカのスカジット川でスペイキャストから独自の進化をしてきました。
スカジット川のように水の流れが強く、水深のある川でも、魚の目の前にフライを効率的に飛ばすことを目的としています。
ラインを水面につけて、その抵抗を利用する点が他のキャスティングと大きく異なります。
また、ラインはシューティングラインに、太く短い「ボディ」と切り替え可能な「ティップ」を繋ぎ合わせるという独特のラインシステムになります。

トリックキャスト

ライン:STH | スカジット

 上記で紹介してきたキャストの他にも釣りをする場所や天候に合わせて様々なキャストで対応していくのもフライフィッシングの醍醐味でもあります。トリックキャストにはいくつも種類がありますが、こちらの動画はトリックキャストを練習した際の様子です。YouTube概要欄で詳細をご確認いただけます。